加害者は被害者というお話

お母さんに負い目があると子どもに厳しくなる

社会人の娘が引きこもりました。

今から数年前のお話です。
元生徒のお母さんが塾にやってきました。
  


懐かしくて色々話していると、
「実は…
娘が看護師になったけどもう働きたくないと‥」
 
 
 
お母さんは離婚して、
シングルマザーで子供二人を育てていました。
 
 

お母さんは、娘さんを看護の高校へ入学させ
自分と同じ看護師にさせたのです。
 


が‥…
 
 
 
コロナのこともあり、世間の批判や、
患者さんの異常な多さ、日々のストレスで
忙しくて体がついていけないこと。
そして職場の環境に疲れたらしく休みたいとのこと。
 
 


 
「なんとか、
娘を働かせるためにどうすればいいですか?」
って言ってきたお母さん。


子どもたちは「お母さんを悲しませたくない」っていう気持ちが

彼女が中3の時、
「私、看護師になります」っていう言葉で、
教室の先生がみんな驚いたのを覚えています。
 


 
「お母さんが、
女が手に職つけるのは看護師がいい
って言ってました。だから看護師になります」
って言うから‥
「えっ?美術大学に行きたかったんだよね?」
って言うと、
「お母さんが、
看護師にならなきゃお金は出さないって」
って言うことで彼女は看護師の道へ。
(こうやってお金で子どもを支配するお母さんは多いです)




あれから10年後、
今、彼女は引きこもってしまいました。
 
 
 
 
 
いつも元気で、
私と二人でCoCo壱のカレーライス食べながら
「高校は、普通科に行ってJKを満喫したいんですよ」
って屈託のない笑顔で
「先生、CoCo壱のうずらカレーって最高ですよね」
って言っていた言葉は今でも忘れない。
(CoCo壱のうずらカレーは、現在販売していません)



そんな彼女が看護の高校へ入学。
看護師の資格も取り頑張って働いていたらしい。




「私は、どうしていいのか分からなくて」
って言うお母さん。
 
 
 
「お母さんはなんで看護師さんになったのですか?」
って言う私の質問に、
「私の母が、女は看護婦になれば
食いっぱぐれしないからって言われたんです」
って‥



おばあちゃんからお母さんへ、そして娘へ
「女が食いっぱぐれない職業は看護師」
「みんなの役に立ち、崇高な職業は看護師」
「何歳になっても転職できるのは看護師」
「こんないい職種はない」
この言葉で祖母→母→娘と三代にわたり、
看護師という職業が引き継がれている。
 
 


お母さんは、子どもの頃、
何をやってもうまくいかなくて、
おばあちゃんから「あんたは何やってもダメね」
って言われて育ってきたから、
 


お母さんを喜ばせたい。
お母さんを悲しませたくない。
お母さんに褒められたい。
 
 
 
それでがむしゃらに勉強して
看護師になったとのこと。
 
 




 
お母さんは、
おばあちゃんの目と評価を気にし、
シングルマザーで「負い目」があったから
自分の子どもが生まれた時、幸せを祈るはずが、
厳しく育てたし、たくさん我慢させたし、
夜勤もあったので寂しい思いもさせたし、
帰宅すればクタクタで子どもと話すこともなく
参観日もほとんど行ったことがないという。
 
 
 
 
そして弱音を言う子どもに
「そんなことでどうするの!」
って怒っていた母親だったこと。



お母さんはあなたのことが嫌いなのではない。
どう育てていいのか知らなかっただけ。↓

お母さんもあなたを愛してる。ただその愛が弱いだけ。


お母さんが小さい頃、
「弱くてもいいんだよ」
「ちゃんとできなくてもいいんだよ」
「休んでもいいんだよ」
「助けてもらってもいいんだよ」
って
お母さんが、
おばあちゃんに
言われたかった言葉を
思い出させるために、
目の前の子どもが教えてくれているのです。
 
 

 
そして、本当は自分がおばあちゃんに
「看護師辞めたい」って何度も言いたかったのに
言えなかった言葉を、
目の前の子どもが言っているので、


子どもに対して、
高いお金を払って私立高校に行かせたのに、
裏切られたと思った。
そして簡単に「辞めたい」って言う子どもに対して
悔しくて、悲しみと憎しみが湧いてきたらしい。
 
 


 
だって、その言葉
私もおばあちゃんに
言いたかった言葉なのに!
私は言えなかった。
なんで、あなたは私に言えるのよぉえーん
あなたも我慢しなさいよ!



っていうお母さんの気持ちが、
心の奥底に隠れているのです。

 


 
だから、
そうではなく、
 
 


 
・まともな子育てができない親だと思われてもいい。
・親を悲しませてもいい。
・親の期待に応えなくてもいい。
・子どもがかわいそうでもいい。
・親を見捨ててもいい。
・辞めてもいい。
・弱くてもいい。
・もう自分を責めなくてもい。
・ちゃんとできなくてもいい。
・甘えてもいい。
・弱みを見せてもいい。
・弱音を吐いてもいい。
・助けてもらってもいい。
・どうせ私の子だから助けてもらえるし。
・どうせ助けてもらえるんだから!
 
 


どうせうちの子は、
みんなに
助けてもらえるから。
 
 


 
どうせうちの子は、
みんなに
愛されているから。
 


 



こうやって、
おばあちゃんの呪いを
お母さんが少しずつ解いていくのです。
それしか子どもを救う事は出来ないのです。
 

コース紹介

東京都墨田区錦糸町駅・江東区亀戸駅エリアで個別指導塾をお探しでしたら個別指導塾S.S.ゼミナールへ。

個別指導塾S.S.ゼミナールは勉強が苦手な小学生・中学生のサポートに特に力を入れている個別指導塾で、小学生・中学生の宿題サポート・授業の補習・定期テスト対策のための個別指導や中学校受験・高校受験のための個別指導を行っています。
夏期講習、冬期講習、春期講習も充実しています。

発達障害や学習障害・不登校の生徒さんも大歓迎!

中学生の高校受験対策塾 不登校・発達障害・学習障害の相談も

高校受験対策

錦糸町・亀戸エリアの中学生の皆さん、個別指導塾S.S.ゼミナールの高校受験対策コースで、自信を持って受験に挑みませんか?当個別別指導塾の高校受験対策は受験生全員が第一志望合格!「錦糸町駅・亀戸駅エリアで高校受験対策の個別指導塾を探している」「勉強に自信がないが高校受験は合格したい」など高校受験対策は個別別指導塾S.S.ゼミナールへ!
中学生の高校受験対策塾 不登校・発達障害・学習障害の相談もの画像

中学生定期テスト対策

中学生定期テスト対策

「中学校の授業についていけない」「小学生から勉強が嫌いだがどうにかしたい」などお悩みの中学生の皆さん、錦糸町・亀戸エリアで丁寧な補習・個別指導を行う塾をお探しなら個別指導塾S.S.ゼミナールにいらしてください。教科書も進め方も生徒さんに合わせる完全個別指導塾です。学校の授業がわかり定期テストの点数が上がる好循環を作りましょう!
中学生定期テスト対策の画像

小学生定期テスト対策

小学生定期テスト対策

「算数が苦手でテストの点数が悪い」「漢字を覚えない」など、小学生のお子様の学習でお悩みを抱えている親御様は多いのではないでしょうか。個別指導塾S.S.ゼミナールは、錦糸町・亀戸エリアで小学生の授業の補習と学習サポートに力を入れている個別指導塾です。お子様のペースに合わせた完全個別指導で、苦手科目を克服し、学力を向上させるお手伝いをいたします。
小学生定期テスト対策の画像

中学校受験対策

中学校受験対策

中学校受験をお考えの皆様、錦糸町・亀戸エリアで生徒さんに合わせた丁寧な個別指導を行う塾をお探しなら個別指導塾S.S.ゼミナールにいらして下さい。当個別指導塾は錦糸町駅・亀戸駅エリアで1999年より多くの生徒様の中学校受験対策を指導しています。児童心理カウンセラーが常駐し自立心を高める指導で、受験生全員が第一志望に合格しています。
中学校受験対策の画像

このコラムを書いた人

東京都錦糸町駅・亀戸駅の個別指導塾S.S.ゼミナール塾長 渡邉 摩莉子

経歴・資格

  • 中央大学法学部
  • 東京都江東区で個別学習塾を1999年創業
  • 児童心理カウンセラー
  • 進路アドバイザー
  • ナリ心理学®︎認定心理アドバイザー

メッセージ

S.S.ゼミナールでは、個別指導塾だからこそ、生徒一人ひとりに向き合うことを大切にしています。
大手塾や学校の授業では、どうしても生徒一人にかけられる時間は少ないため、最適な授業や学習を個別にカスタマイズして提供することはできず、授業についていけないストレスで不登校になってしまったり、塾を続けられないこともあります。
また、最近は「発達障害」や「学習障害」などの言葉も一般的に知られてきていますが、まだまだその分野の学習支援やサポートは足りていないのが現状で、学校にも家庭にも居場所を見つけられない子どもが多くいます。

S.S.ゼミナールではそういった発達障害をもつ子どもや不登校の子どもたちに「生きることの大切さ」を伝えていきたいと考えています。
発達障害だから、不登校だからと自分の人生をあきらめるのではなく、学校生活やその後の社会で生き抜いていくためにも、物事の考え方、コミュニケーション能力の向上、自己肯定感の構築など、将来に向けて必要な力を身につけてもらいたいと思います。
ただ知識や勉強法を伝えるのではなく、生徒たちが自らの可能性に気づき、それを活かして未来を切り拓いていけるよう、全力でサポートしてまいります。当個別指導塾のS.S.ゼミナールが発達障害や学習障害などの個性をもつ生徒たちにとっても安心できる場所であり、自分らしく輝ける場所であることを心から願っています。

無料体験授業のご案内

錦糸町駅・亀戸駅の個別指導塾S.S.ゼミナールでは授業内容を気軽に体験して頂けるよう、無料体験授業を行っています。
ご相談や無料体験授業のお申し込みは以下のお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

無料体験授業のお申込み・お問い合わせ

TEL.03-5628-6033

発達障害・学習障害・不登校を正しく知るコラムに関連する記事

思春期女子の取り扱い方

思春期女子の取り扱い方の画像

思春期女子の取り扱い方

思春期の子どもを育てるのは大変なのか?中間反抗期を理解してください。小学校1、2年から小学校3年になると、
「これでやっと少しは楽になる」
と言うお母さんがたくさんいます。...

思春期男子の取扱説明書

思春期男子の取扱説明書の画像

思春期男子の取扱説明書

お母さんは、思春期男子とどう向き合うのか?「勉強しなさい」だけしか言わないお母さんは口を聞いてもらえない「お姉ちゃんと違って、
男の子は何を考えているんだか
分からないんで...

「うちの子が不登校なんです」

「うちの子が不登校なんです」の画像

「うちの子が不登校なんです」

不登校は許さないし、許したくないお母さん。不愉快なことがあったら
「怒り」が出るということです。
 
 
 
例えば子どもが「不登校」の場合。
お母さんにしてみれば
不愉快な怒りです...