思春期女子の取り扱い方

思春期の子どもを育てるのは大変なのか?

中間反抗期を理解してください。

小学校1、2年から小学校3年になると、
「これでやっと少しは楽になる」
と言うお母さんがたくさんいます。
何が楽になるのでしょうか?
 
 
 
「小学3年生くらいから子育てが楽になる」
なんてそんなこと思ったら大間違いです。
特に女子の場合は。


「1、2年生の場合は、可愛い」と言われ
「5、6年生の場合は、さすがだね」と言われ、
「3、4年生の場合は‥」
もっと頑張らないと周りの人から褒めてもらえない
と、甘えたいのに
頑張ってしまうのが
9、10歳なのです。



小学1、2年の脳が
お花畑の脳なら
小学3、4年の脳は
論理的な脳になる
と思ってください。




そして、この年代から
女子はお化粧に興味を持ちます。
大人がしているお化粧や持ち物、
洋服、ネイル、ブランド品に対し、
大人と対等の話がしたい
と思うのです。
別に話の中身が間違っていてもいいのです。
知っている情報を並べて大人と話がしたいのです。




大人との会話で、
どこまで突っ込んでいくと大人に怒られて、
どうやってコミュニケーションを取るといいのか
真剣に悩むのもこの時期です。
 
 
 
 
 
学校で、女子が友達と喧嘩して、
「泣けばいいって問題じゃないんだからね」
っていう言葉を使うのもこの時期です。
女子にとってこの時期は大人の言葉を使いたがる
スポンジの時期です。
 もちろん、この時期は男女がスポンジなので、
「中学受験」を開始するのは小4くらいの生徒が
多いのです。



このスポンジの時期に、両親の仲が悪かったり、
家庭内でいざこざが起きたり、
お母さんが娘にお父さんの悪口を言い続けていると
娘がカウンセラーになり、
「お母さんを助けなきゃ」となってしまうのです。
それどころか、もし、兄弟がいたら、
「自分はお母さんと兄弟を守らなきゃ」と
なってしまいます。
特に長女は!


母親のカウンセラーになる思春期女子。

人のことに責任が取れない大人達の中で育つと、
9、10歳の女子は
「なんちゃってカウンセラー」や
「なんちゃって上沼恵美子さん」になって
母親に意見します。
 
 
 

でも、所詮「なんちゃって」なわけです。
「なんちゃってカウンセラー」や
「なんちゃって上沼恵美子さん」は、
自分で自分のことを解決することすら難しいので、
大人の言葉と行動が理解できるわけもなく
自分がどうしていいのか分からなくなってきます。



こんな時期を「中間反抗期」と呼びます。
これは、まだ、1軍の大きな「反抗期」の前の
「練習」みたいなものです。



中間反抗期なのでお母さんに誤解されてしまいます。
ちゃんと成長している証拠なのに、お母さんは、
子どもに間違いを指摘されたり、
生意気な物言いで子どもに
意見されたりするわけです。
そうなるとお母さんは、
自分が否定された気分になり、
ついつい感情的になるのです。
(なんなの!お母さんに向かってその態度!)
 (親に向かってその目は何?)
ってお母さんに怒られた人は多いと思います。
 



子どもが、この中間反抗期の時に、
お母さんは、「私の娘」という思いがあるので、
生意気な口を利く娘を見ると腹も立つし、
苛立ちがあるのも当然といえます。
 
 
 
 

中間反抗期は子供の自我が成長した証なのですが、
それを中間反抗期だと思わなくて、
「うちの子、
いつの間にか生意気になった」と思い、
お母さんは、感情に任せて子どもを押さえつけてしまうのです。



「中学に入ると反抗期が来る前に」
「このくらいの時期にちゃんとしつけなきゃ」
「いつの間にこんな生意気になったんだろう?」
「誰に似たの?」
「このままだとこの子の将来が心配」
という、しつけという名の支配、過保護、過干渉の
お母さんが出来上がってしまうのです。
 
 
 
 
 
9、10歳の子どもを
一人の人間としてきちんと向かい合い、
「お母さんが悪かった。ごめんね」
と謝るお母さんが少ないのはこのためです。
 
 
 
 こうやって、愛し方が下手な母親が
ここに誕生するのです

うちの子は大丈夫。だって私の娘だから。

小学校高学年になった子どもが
「自分で決めたい」
「自分でやってみたい」と言っても、
お母さんは、
「お母さんの言う通りにしてれば間違いないから」
って子どもの意見を聞いてあげなかったり、
同級生と比較したり、金銭的な面で、
「あなたのためなんだから」
と、お母さんの独りよがりの考えを押し付けます。


学校での出来事を言いたくても言えない家庭環境、
お母さんは子どもの話を聞く態度ではなく、
「子どもなのに」って言ってみたり
「もう大人なんだから」って言ってみたり、
自分は、大人なのか?子どもなのか?どっちなのか
分からない子ども達は、実はまだ子どもで、
 
 
 
お母さんから髪の毛を縛って欲しいし、
お母さんと手を繋ぎたいし、
お母さんの髪の毛を触りたいし、
お母さんを独り占めしたいし、
お母さんから耳かきをしてもらいたい。
 
 
でも、
 
 
 
甘えたくても甘えられなかった9、10歳。
自分の話を聞いてくれないお母さん。
 
 
 
 
人は、聞いてもらうことで
自分の考えを整理したり、
自分の感情を確認したいのです。
特に、このくらいの年齢の子どもは
生きるために色々な経験を始めるのです。
そんな胸のうちを聞いて欲しいのに
お母さんが、
「今忙しいから」
「明日聞くから」
「ちょっと待って」
「我慢しなさい」
「そんなことよりお母さんの話を聞いて」
を毎回やられると、
子どもの不安は大きくなります。
 
 
 
 
思春期の女子がお母さんに求めていることは、
 
 
 
 
「お母さんになんでも言って。お母さんは、あなたのどんな話でも受け止めるから」
って笑っているお母さんななのです。
「大丈夫だから」って言ってくれるお母さんなのです。
 
 

お母さんは、子どもに媚びをうって
子どもと仲良しになるのではなく、
 
 
 
子どもの言動を軌道修正したり、助言したり、
お母さんには、
ドンと構えて冷静でいて欲しいわけです。 
 
 

このバランスが取れていれば
思春期女子なんて怖くないのです。
 
 
 
 
人と関わってうまくいかない時は
子どもの頃はたくさんあります。
そんなことを経験するのが学校です。
親や先生から叱られると涙を流していた
小学生から中学生になってくると、
自分の思い通りにいかないと
「なぜ?」と考えるようになります。
 
 
 
 
 
親に叱られてもすぐには納得できないのが、
中学生なのです。
 
 
 
 
「そのくらいわかりなさい」って親が言っても
「なんで?説明して欲しい」と思う中学生に対し、
「みんなやってるでしょ」
「常識なんだから」
「そういうもんだから」
「当たり前でしょ」
と頭ごなしに何回も怒っていると
思春期女子は、どんどん親が嫌いになります。
思春期男子は、壁をグーパンチで壊すけど、
思春期女子は、お母さんの言葉で
自尊心が壊れます。
 
 
 
 
 
こどもの「なぜ?」を心から納得させる為にも、
お母さんは、子どもの状況を判断しながら
子どもと関わっていかないといけないのです。
 
 
 
 
特に、小学生の時にずっと抑えられてきた女子は、
中学になると母親と口を聞かなくなります。
そしてずっと部屋から出て来なくなるか、
高校になると家に居なくなります。
 
 
 
 
お母さんは、
自分の理想と現実がかけ離れていくのが怖くて
「うちの子が‥」って、
子どもが変わってしまった
と嘆き悲しむのです。
お母さんの今までの態度を棚に上げて‥
 



思春期女子は、
思春期の時に、お母さんから言われた言葉や
行動を覚えています。
 
 
 
 
そして、大人になったとき
「あの時、お母さんにこんな事言われて私、
結構悲しかったんだよね〜」
ってお母さんに言っても、




「えっ?そうだっけ?」
「お母さんは、そんな事言ってないし」
「あんたまだそんな昔のこと覚えてるの?」
って言われて愕然とします。



毒親の毒ってなに?
自分が思春期の頃、お母さんとの関わり方は?
お母さんてどんな人だった?
 
 
 
 
 
思春期女子って、
お母さんが笑っていたらそれで良しなんだよ。
だって、
作った人が、素晴らしかったら。
作られた人も、素晴らしいでしょう。


お母さんは子どもが大好きなのはわかります。
でも、愛し方が間違っていたのです。
 
 
 
 
思春期女子は、
お母さんの胸で号泣したいくらいの悩みや不安を
たくさん抱えながら無理して笑っています。
 
 
 
 
自分の思春期女子時代を思い出してください。
そして、お母さんの弱い部分を娘に話しながら
本音で向き合ってみてください。
 
 
 
 
「大丈夫!うちの娘は大丈夫!
だって私の娘だから」
 
 
 
 
この言葉がすんなり出るお母さんは大丈夫です。
 
 

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このコラムを書いた人

東京都錦糸町駅・亀戸駅の個別指導塾S.S.ゼミナール塾長 渡邉 摩莉子

経歴・資格

  • 中央大学法学部
  • 東京都江東区で個別学習塾を1999年創業
  • 児童心理カウンセラー
  • 進路アドバイザー
  • ナリ心理学®︎認定心理アドバイザー

メッセージ

S.S.ゼミナールでは、個別指導塾だからこそ、生徒一人ひとりに向き合うことを大切にしています。
大手塾や学校の授業では、どうしても生徒一人にかけられる時間は少ないため、最適な授業や学習を個別にカスタマイズして提供することはできず、授業についていけないストレスで不登校になってしまったり、塾を続けられないこともあります。
また、最近は「発達障害」や「学習障害」などの言葉も一般的に知られてきていますが、まだまだその分野の学習支援やサポートは足りていないのが現状で、学校にも家庭にも居場所を見つけられない子どもが多くいます。

S.S.ゼミナールではそういった発達障害をもつ子どもや不登校の子どもたちに「生きることの大切さ」を伝えていきたいと考えています。
発達障害だから、不登校だからと自分の人生をあきらめるのではなく、学校生活やその後の社会で生き抜いていくためにも、物事の考え方、コミュニケーション能力の向上、自己肯定感の構築など、将来に向けて必要な力を身につけてもらいたいと思います。
ただ知識や勉強法を伝えるのではなく、生徒たちが自らの可能性に気づき、それを活かして未来を切り拓いていけるよう、全力でサポートしてまいります。当個別指導塾のS.S.ゼミナールが発達障害や学習障害などの個性をもつ生徒たちにとっても安心できる場所であり、自分らしく輝ける場所であることを心から願っています。

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